リルウの冒険

みんなの感想

LiLOU's adventure

2人の少女は、夢の中で再会しました。

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皆さん始めまして!
俳優の堀井新太です。
このリルウの冒険の監督熊坂さんとはNHKBSプレミアムのドラマ「小暮写眞舘」という作品でご一緒させて頂きました。その縁もあり今回この作品をみせていただきました。

この作品を観て思った事、感じた事を素直に書かせていただきます。

僕は1番最初にこの作品を観て思ったことがあります!
それは
なんてリアルなんだ…っと。
しまいには
この作品には台本があるの?っとか
ドキュメンタリーなのでは?っと
観ながら心の中でひたすら思ってしまうほどでした。

役者がリアルにやるのは当然のことなのですが、
それをやっているのが
この作品に欠かせない
主人公のリルウ
そしてそのクラスメート全員。
まだ小学生くらいの子供達なんです。

ドキュメンタリーじゃないのかなぁっと思う位自然なやりとり。
これには同じ俳優としてゾクゾクと感じるものがありました。

子供同士楽しんでるところ
ケンカをしているところ
たわいもない両親との会話
悩んでるその子の表現
もっとたくさんありましたが
その
全てがリアル。

リアル過ぎて
小学生同士のその時しか分からないであろう感情表現も僕は観て感じました。
例えば
僕は観ながら
あれ?今のシーンでこの子達は
何を伝えているのだろう?っと思うところがあったり、今の表現は何を表しているのだろう?っと思ったところがありました。
でもそういった部分に僕は逆に興味をそそられ、
この子達が考えていることはなんだろうか。とても知りたい!!!っという気持ちになり、この作品に出てくる出演者の表情や行動、周りの景色、聴こえてくる音、
その全てに魅入ってしまい、いつの間にかこのリルウの冒険という作品の世界観にすぅーと吸い込まれてしまいました。

たぶん皆さんも観たら
画面に映るあらゆる全てのものに
引き込まれると思います。

僕は色んなところが気になりすぎて
一日にリルウの冒険を三回も観てしまったくらいですから。
セリフのやりとりとかもそうですけど
僕は劇中に出てくる小道具とかにまで興味が湧きましたからね笑

それくらい僕はこの作品の虜になっちゃいました!!!笑

最後に僕の感想を書きます!
はっきり言います。

僕はこの作品は観る人によってですけど奥が深いなぁっと思いました!そして出てる出演者の皆さん、そして熊坂監督含めこの作品に携わっている皆さんの魂がこもってるなぁっと感じました!!!

そんなリルウの冒険!
皆さん観てみてはどうでしょうか!?是非観てみて下さい!
よろしくお願いします!

堀井 新太(俳優)
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熊坂監督 リルウの冒険感想です。

映画なのか分からない。
良く分からない。でも、そこに彼女たちはいて彼女たちも分からないリアルな道を進んでいく。
時間を彼女らと共有する。そんな感覚になりました。

余白が素敵な映画でした。

平埜 生成(俳優)
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「リルウの冒険」を観させてもらいましたが、なんと言ったらいいのだろう…
楽しかった!!怖いね!!不思議だね!!では片付けられないと思います。
リルウとこころに引き込まれ、とっても不思議で魅力的な映画でした。

桜庭 ななみ(女優)
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小さい頃、家族でイルミネーションに彩られた街を歩いている時のワクワク感や、
何かが始まるドキドキ感に似たものがありました。
観終わったあとは、青いグミを食べたようなふしぎな気持ちになりました。
独特の子供の世界が、ありえそうでありえない、ぬるい水を飲んだ時のような、その世界がいまだに取れずに残っています。

竹富 聖花(女優)
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映画、素直に感じたことを書きます。

めーっちゃよかったですよ!!
監督がハードル下げてみてとか敷居を低くとか言うから、どんなものかと思っていたら。
こんなナチュラルに演技している子役の方を初めて見ました。歌うように喋っていて。
小学生時代に、あの赤いランドセルと複雑な気持ちを背負った帰り道。
友達に上手く伝えられない感情も、表に出せない表情も、すごく切なくて。
リルウちゃんに恋をした2時間でした。

ただ、私も私の友達も、やっぱり長いなぁと。
だけど、どれか欠かせることができるシーンがあるわけじゃなくて。長いのがこの作品だから。

気になったのはそこだけです。
あとはすんなり身体に入ってきました。

梶原 ひかり(女優)
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※ネタバレしてます! 未見の方、ご注意ください

『リルウの冒険』を拝見させて頂いて、エリセの『ミツバチのささやき』の記憶が喚起されました。

『リルウの冒険』に、どこまでが現実で、どこからが夢なのか、そういった問いは不要なのだろうと思います。むしろそういう区別を設けようとする姿勢に、根本的な揺らぎを与えられる経験をすること、それがこの映画を観るということの一つなのだと感じました。不格好な言い方になってしまいますが、この映画にあるのは、そうした区別などではなく、この作品全体が、リルウの生きている、それこそ<現実>なのですね。『ミツバチのささやき』という映画も、現実と幻想が入り混じった、不思議な現実を見せてくれますが、そこで垣間見、経験したようなものを、『リルウの冒険』でも全身で味わった、そのことが、僕の『ミツバチのささやき』の記憶を鮮明に喚起させたのだと思います。熊坂さんの映画をいくつか拝見させていただいている中で、こんなことを言うのは恐縮でもあるのですが、そういう<現実>というのが、本当に実在するのだということを、僕も強く信じています。

映画を観終わってみると、冒頭直近の漫才のシーンからすでに、そういった一般に夢と呼ばれるものとすれすれの、リルウの<現実>だったのだ、ということに気付きました。「こころ」とは、そのままリルウの心だったのですね。映画の頭の方で、リルウの髪をほどいたときのアフロヘアーが現れたときは強い印象を受けましたが、そういった変化のあるリルウの髪型と、風呂に入るときも眠るときもほどかれない、こころの変化のないポニーテール(これもまた映画全編を通して印象的でしたが)との対比は、そういう彼女たちの間の特殊な関係につながっているのか、と思いました。

このことを思うと、この映画のとてつもない丁寧さ、繊細さに圧倒されました。終わりに、リルウのお父さんが、これは彼女の「始まりの始まり」である、ということを言いますね。こころが、リルウの心なのだとすれば、この映画の全体は、リルウの心の冒険であり、それを経て大切な変化を得る、彼女の軌跡なのだと思います。しかし、その大切な変化というのも、外から見てみれば、彼女が友達たちの踊りの輪に入るか否か、言ってみればそんな些細なことでしかありません。けれど、そんな些細なところでも、この映画が経巡っていくような冒険が求められるようなものが、確かに在るということを、僕も少しだけ実感を持って想像してみることができます。ですが、ではそれがどんな冒険であるのかということを、実地に想像してみようとするなら、僕はなかなか思考停止に陥ってしまうことから免れ得ません。

ですが、映画はそれを丹念に追ってゆきます。全編を通して、なかなか安定を得ないカメラは、たとえそれがフィックス・ショットを映し出しても、何か取りつくもののなさを感じさせ続けていました。それは、まさにリルウの心がそうだったのだからだと思います。そして、そうであるならば、映画は本当にリルウと一緒に悩み、さまよい、「始まりの始まり」へ向けて、辛抱強く一歩ずつ進んでいったのだと思います。この映画の上映時間は、その行程にピタリと重なるものだと思います。熊坂さんから頂いたメールに、この映画は少し長く感じるかもしれないといったことが書かれたあったと思いますが、それは、この冒険を経巡る、リルウ自身の苦しみや辛さそのものに由来しているものなのだと感じます。そして、日常的にはあまり顧みることのない、そうした経験を生きることが出来るということは、間違いなく映画の一つの価値だと思いますし、映画についてもっと評価されていいことだと、僕は思います。

リルウが、彼女の身体で感じているものが、現実に抽出されて、僕にも感じられたように思えました。映画の中で描かれているものは、そうしたものに留まらないものも含まれているようにも思えますが、そういう表現を生み出している、この映画の、「始まりの始まり」という非常に微細なものに対する丁寧さ、繊細さに圧倒されました。そして、そのことで、この映画が固有に明らかにしている<現実>の相が、はっきりあったと思います。映画を観終わって、少しずつ整理していく中で、このことを実感しました。

それと、これは断片的なものになってしまうのですが、これまで書いてきましたように、この映画が、大胆に言ってリルウの心に合致するものであるとすれば、彼女と一緒に唯一こころの存在をはっきりと認めて、彼女の家を訪ねる男の子のシーンは、僕にとって感動的でした。彼に関するエピソードは、この映画の中ではごく瑣末なものかもしれませんが、こういう<他人>というのがもし居るのだとすれば、とても感動的なことだと思います。僕にとって印象的なシーンでした。「俺の全てがマジだぜ」(細かいところは間違っているかもしれませんが)という台詞にも笑いました。

それと、付け足し付け足しで申し訳ありません、もう一つなのですが、この映画の中で一番好きなシーンは、やはり最終部のリルウとこころのダンスのシーンです。このシーンは、何か感動的というよりも、もちろん感動的でもあるのですが、ロマンチックなシーンだな、と感じました。それこそ、ハリウッドの古典的なミュージカル映画のダンスシーンが持っているものに通じているような。勉強不足で、僕にこのことを判断できる力はないのですけれど、ですが、やはり子供のダンスシーンにロマンチックさがあるということは、稀有なことなのではないでしょうか。大した年齢でもないのに、こういうことを言うのは生意気かと思うのですが、この映画に、子供の世界のそういう面を学んだように思いますし、そのように僕自身揺らがされたものがあったのだと思います。

長文を書き散らし、申し訳ありません。
記憶違いや見当違いなことも書いてしまっているかもしれませんが、以上のような感想を持ちました。

三宅 隆司(立教大学大学院生:現代心理学研究科 映像身体学専攻 博士課程後期課程)
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熊坂出監督作品「リルウの冒険」鑑賞させていただきました。
幼い役者たちの芝居は、色んなものがはみ出ていて、全てのシーンがとてつもなく見応えがある。
革命を起こしてます。
ぜひ皆様劇場に足をお運びください。

育乃介(俳優)
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季節です。

リルウの冒険、
正直に言います、素晴らしかったです。
僕がこの映画に魅了される入り口は
何と言っても、リルウという女の子の魅力でした。あのユーモラスな喋り方!ダンス!ご飯の食べ方!髪型までもが、全て愛おしく感じました。(お風呂のシーン最高)

リルウがこころを大切に想う気持ちやクラスメイトに対するやり場のない怒り。これにははっきりとした説明、理由は描かれてない、しかしリルウの気持ちが痛いほどわかりました、感じました。そのとき、自分がこの物語にすっかり入り込んでることを自覚しました。

おそらく、僕が物語に入り込んでいた背景には、
伸び伸びとした、純粋で自由に見える演技!ドキュメンタリーのようなカメラワーク、美しい音楽、これら数々の積み重ねが間違いなく影響してると思います。
台詞とカメラが存在して、こんな演技が出来るの!?
そんなことは途中から考えるのをやめようと決意しました。

こう思ってから先は、物語に夢中すぎて、言葉にならないような、したくないような気持ちですね。。 リルウとこころの友情、というか絆と言いますか、とにかく涙がこぼれました。

リルウの心の痛み。直に感じました。リルウ最高。

熊坂監督は天才ですね。
僕もついて行けるよう努力します。

ありがとうございました。

藤原 季節(俳優)
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見終わってから自分の中のリルウとこころを探してみた。見知らぬ世界をあんなにも色彩豊かにに捉えてた時間も過ぎ去ったように思うと、もうこころには会えない気がして寂しくなった。でもこれはハッピーでもバットでも、エンドですらない。終わってない。痛いくらいカラフルな冒険は始まったばかりで、だとしたらまだ僕も現役にカラフルかもしれないと興奮した。熊坂監督の冒険の続きを早く観たい。

太賀(俳優)
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順不同・敬称略
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